【書評】「行動経済学が最強のが学問である」を読んで仕事や人間関係を楽にする

行動経済学が最強の学問である

人間は合理的な生き物ではなく、非合理的な生き物である
経済学は「人間が合理的な生き物」として学問を組み立てているが、実際は人間は非合理的な生き物なので整合性が合わない部分がでてくる
その非合理的な生き物の行動を体系化したのが、この行動経済学のようです
どうも!
@to_sky_blueです

昔からマーケティング分野って興味があって結構な冊数の本を読んでいます
マーケティングの本を読むと、企業の思い通りにはならないぞと思いつつ、やっぱり思い通りになってしまう自分がいて少しもどかしい
実際毎年iPhoneを買い替えているので、自分の意思と行動は別物なんだと思う

本屋で平積みをしていて、本のタイトルだけでひかれて中身をほぼ見ずにレジに持っていき購入
タイトル、装丁って購入するにあたって重要なファクターなんです
これもマーケティングに踊らされている言い事例ですね

さて、行動経済学という学問
実際に深く習ってみたいなと思わせてくれる面白い本でした

人間は非合理な生き物 だから行動経済学

自分は訳あって大学に行かずアメリカの音楽学校に通って、将来は世界中を回るツアーをするミュージシャンになるはずだったのに、なぜか普通の会社員
まあ、大学行かないでも東証のプライム上場している会社で働いているので、そもそも大学行く必要があったの?と思っています
でも学問を習う、例えば経営学とかマーケティングは習ってみたかったなとここ10年ぐらいは思っています

私の中で、いま一番習いたいのはこ行動経済学です
といっても最近出来たもののようで体系化はされていないのが現状
そこでアメリカで実務をされている著者が体系化して一冊の本にまとめたのがこの本です

人間は非合理的な生き物である

このフレーズが頭の中に残っています

例えば
「今の配信サービスのように勝手に再生されたら今の状態を続けたい「現状維持バイアス」という行動経済学の理論が働いて視聴を続け、やがて「1話が終わったら自動的に2話が始まってそのまま見るのが当たり前だよ」という状態になって延々とアプリを使い続けます

まさに非合理ですね
人間には意思の力があるはずなのに、今の状態を続けたいと思ってそのままダラダラと見続けてしまう
最近見たONE PIECEの実写版がまさにこれ

といったような内容が書かれています

でも現状維持バイアスって心理学なんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、それは当たっています
様々な分野に散らばっている理論を「行動経済学という学問に体系立ててまとめた」が正解です

本の中のメモメモ

・認知のクセ、状況、感情の順に影響が大きい
・システム1とシステム2
 └システム1 直感的で瞬間的な判断 ファスト
 └システム2 注意深く考えたり分析したりと時間をかける判断
・人はどんな時にシステム1を使いがちか
 └疲れているとき
 └情報量・選択肢が多いとき
 └時間がないとき
 └モチベーションが低いとき
 └情報が簡単で見慣れすぎているとき
 └気力・意思の力(ウイルパワー)がないとき
・全ての意思決定がシステム1・システム2のいずれかに振り分けられるわけではない。2つのシステムは同時に動いており複雑に連動している

・ちょっと立ち止まって考えずに期待するのは非合理な判断によってしてしまっているのかもしれない
・抽象的な概念を具体的なもので比喩することで人が理解しやすくなる認知の枠組みを「概念メタファー」といい比喩が単に修辞技法や言葉の綾ではないことを証明
・経学の誤謬・・・あらゆる計画は所要時間や予算を甘く見積もって計画してしまう為に失敗する
・人間は楽観バイアスがあるので計画を立てるときは多分上手くいくだろうと思い、解釈レベル理論があるために計画している先のことは抽象的にしか考えられません
・これを防ぐために私が取り入れているのは、全体にかかる時間を予測するのではなく計画を細かいタスクに分けて個別に所要時間を予測する手法です

・初頭効果・・・初めに得た情報が印象に強い影響をおよぼす
・新近効果・・・最後の情報が意思決定に大きな影響を与える

などなど、赤ペンを引いたところがまだまだ沢山あります
世の中のマーケティングを紐解くとこの本の内容に行く着くことが沢山書かれています

いや、でも私はマーケティングの仕事なんてしていないし関係無いわ、って思う人もいるでしょう
でも待ってください

大きな単位で人を動かしたらマーケティングのイメージがありますが、結局は人を動かすことがマーケティングです
仕事での同僚であったり部下、上司を動かすコツとして読めば、しっかりこの本の元が取れると思います

人間の行動原理を整理したのが「行動経済学」です
良い意味で、この行動経済学を使って仕事や人間の関係性をスムーズにしてみるのはいかがでしょうか

●目次
■プロローグ いま世界のビジネスエリートがこぞって学ぶのが「行動経済学」
■序章 本書といわゆる「行動経済学入門」の違い
■第1章 認知のクセ――脳の「認知のクセ」が人の意思決定に影響する
■第2章 状況――置かれた「状況」が人の意思決定に影響する
■第3章 感情――その時の「感情」が人の意思決定に影響する
■エピローグ あなたの「日常を取り巻く」行動経済学

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北海道出身で現在福岡に在住の44才 ギターを弾いていてアメリカに留学をしていたこともあるが、いまはしがないサラリーマン ライブに行くのが趣味で、ロック、ポップス、ジャズ、フュージョンなど幅広く見に行く 新し物好きで、ガジェットが好き、読書も好き