「Kindleの本を読み上げれば、Audibleみたいに使えるのでは?」と考えたことはありませんか。
Kindleにも音声で読んでくれる機能があり、スマホやタブレット、Alexaを使えば“耳で読む”ことができます。
では、これでオーディオブックは不要になるのでしょうか?結論から言うと、用途によっては代わりになるが、体験はまったく同じではないです。
本記事では、Kindle読み上げとオーディオブックの違いを整理し、どんな人がどちらを選ぶといいのかをお伝えします。
Kindleの読み上げ機能とは?
Kindleの読み上げは、電子書籍に収録されたテキストを機械音声で読み上げる機能です。iPhoneなら「読み上げコンテンツ」やVoiceOver、AndroidならTalkBack、またはAlexa端末で「この本を読んで」と話すことで再生できます。つまり、追加料金なしでKindle本を“耳で聴ける”のが大きなメリットです。
ただし注意点もあります。すべてのKindle本が読み上げに対応しているわけではなく、画像ベースの本やコミック、権利の都合で読み上げが制限されている本もあります。また、読み上げるのは機械音声なので、人物名やカタカナ語のイントネーションが不自然になることがあります。
オーディオブック(Audibleなど)とは?
一方のオーディオブックは、プロのナレーターや声優が本を朗読した音声コンテンツです。AmazonのAudible、国内サービスのaudiobook.jpが代表的ですね。こちらは最初から“聴くこと”を前提に制作されているため、声の抑揚・間・感情表現が豊かで、物語系や自己啓発系はとても聞きやすいです。最近はビジネス書も朗読品質が上がっており、著者本人が読んでいるタイトルもあります。
また、アプリ側での操作性も高く、倍速再生・バックグラウンド再生・オフライン再生など、耳で聴く前提の機能が最初から揃っています。ここが“ついでに読み上げるKindle”との大きな違いです。
Kindleとオーディオブックの主な違い
1. 声の質・聞きやすさ
Kindle読み上げはあくまでTTS(Text to Speech)なので、一定のテンポで読み続けます。感情的な盛り上がりや会話のニュアンスは弱めです。対してオーディオブックは人間の声なので、キャラクターごとの声色を変えたり、重要ポイントで声を落としたりと、聞いていて飽きにくいのが特徴です。長時間聴くならオーディオブックの方が圧倒的に楽です。
2. 対応タイトルの範囲
Kindle読み上げは「Kindleで買った本の多くを聴ける」という意味で対応範囲が広いです。「この電子書籍、音声版はないけど耳で聴きたい」というときに役立ちます。一方でAudibleは聴けるタイトルが選ばれている分、1冊ごとのクオリティが高い、というイメージです。
3. 学習・作業との相性
実用書をサラッと確認したいときや、ブログ執筆前に情報をインプットしたいときはKindle読み上げが便利です。機械音声の単調さが「情報だけを拾う」ことに向いているからです。逆に、内容を深く理解したい・感情移入したいときはオーディオブックの方が頭に入りやすいです。ここは読書の目的で分けると失敗しません。
4. コスト面
コストで見ると、すでにKindle本を多数買っている人は読み上げ機能でかなり節約できます。追加の月額も不要です。オーディオブックは月額1,500円前後かかりますが、そのぶん制作コストが乗っており、聴きやすさ・没入感・操作性で上回ります。「質を取るならオーディオブック」「手持ちの本を耳で消化したいならKindle」と覚えておきましょう。
おすすめの使い分け方
どちらも「耳で読む」ことができるので、使い分けると最強です。たとえば次のようなパターンがあります。
- 情報収集・下読み:Kindleの読み上げで2倍速 → 流し聞きで全体を掴む
- じっくり味わいたい本:Audibleで聴く → 感情表現込みで理解
- 通勤・家事・育児のスキマ時間:オーディオブックで完全ハンズフリー
- 英語学習:Kindleで英文+読み上げ → 重要なものはAudibleの英語版で聴き込む
特にブロガーやビジネスパーソンなら、「まずKindleで聞く → 良かったらAudible版を買って深く聴く」という2段階インプットはかなり効率がいいです。ブログのネタ出しにも向いています。
どんな人にどちらがおすすめ?
- Kindle読み上げが向いている人:すでにKindle本をたくさん持っている/コストを抑えたい/実用書を高速で消化したい/内容をざっくり掴めればいい
- オーディオブックが向いている人:移動・家事中にずっと聴いていたい/声優・ナレーターの声で楽しみたい/小説・自己啓発を感情ごと味わいたい/耳からの学習を習慣にしたい
まだどちらも使っていない人は、まずはオーディオブックの無料体験をして「耳で聴く読書」の快適さを一度味わってみるのがいいでしょう。
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まとめ
Kindleの読み上げ機能は、読みたい本がKindleでしか出ていないときや、できるだけお金をかけずに耳でインプットしたいときにとても便利です。ただし、朗読の質や没入感、長時間聴いたときの疲れにくさでは、やはりオーディオブックの方が一枚上手です。目的に合わせて賢く使い分ければ、読書量は確実に増えますし、スキマ時間が一気に“学び時間”に変わります。









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