マーケティングの教科書「心を動かすマーケティング」

マーケティングに非常に興味がある@to_sky_blueです

「コカコーラーのブランド価値をはこうして作られる」
「120年もかわらぬ商品が、今も売れ続ける理由」

副題にこうあります。
マーケティングの教科書。
確かに。読み終わった感想です。


コーカ・コーラ
「シェアは高いのに、ブランド力は他社が圧倒している」
魚谷さんが入社された時の難問です。
他社がブランド力をつけてくると、シェアが抜かれるのは時間の問題・・・
真っ先にそう考えます。

魚谷さんが入社した時は、アメリカ本社が日本のマーケティング方針を決めていた時代。
国民性を反映されていないマーケティングに疑問を感じていた魚谷さんは、改革を始めます。

企業側の考えている顧客セグメントの再構築・・・「どの層に訴えかけるのか」を新たな視点で導きます

そもそも、アメリカ本社は、ブルーカラー(工場労働者)と考える。
でも日本でのターゲットは、「サラリーマン」ではないか?

自分の信念を元にいろいろな改革を行い、日本独自のマーケティング活動ができるように本社を説得、最終的には社長に就任します。
(ちなみに魚谷さんの前に日本人で社長になった方はいらっしゃらないそうです)

缶コーヒー・ジョージアの再生「男のやすらぎキャンペーン(飯島直子さん出演CM)」
「明日があるさキャンペーン(吉本興業オールスターズ)」や緑茶の分野でのシェア拡大「爽健美茶(玄米・はとむぎ・月見草~♪)」の事も書かれています。

実績もそうですが、コカコーラとしてのマーケティング論も展開されていて、非常の興味深い内容でした

以下は備忘録です・・・

コカコーラのブランド価値 refresh the world

1.intrinsic value (基本的な価値)・・・世界中の人々の喉の渇きを癒し、爽やかにしたい

2.extrinsic value(情緒や感性の価値)・・気持ちを爽やかに、前向きにしたい

ベネトレーションとフリークエンシ

ベネトレーションとフリークエンシーを掛け算によって、消費頻度を上げてもらうことは、マーケティングの基本的な考え方です。
こころをセオリーとして明確にし、~ どちらの方法でいくのか、を常に明確にするのです。

ベネトレーション・・・浸透率の事(例)30%しかコカコーラを飲んだことがないとすると、50%まで拡大しよう)

フリークエンシー・・・頻度の事(例)70%の人が週1回飲んでいるとするならば、これを週1.5回にするにはどうしたらいいのか?

魚谷さんは、ほんとのマーケティングが好きなんだと、文面から伝わってきます

生粋のマーケッターではなく、マーケティングも営業も両方わかるバランス感覚があるマーケッターなんだなと感じます。

自分の意図・想定もしていなかった部署に配属された時に、どう変われるか。
くさるのもありですし、それをバネにするのもありです。

バネにして今まで以上の力を発揮する事で、評価を変えていく事が本当のビジネスパーソンなんだなと感じます。
他を知らないよりも、知っている事で、物事の進め方が有利や効率化を図れます

魚谷さんから比べれば、小さな事かもしれませんが、目の前にあることに全力で取り組みたいと思います。
そんなことを学んだ一冊です。

それにしても、マーケティングは憧れます。

ちなみに表紙は、コーポレートカラー?の「赤」とボトルを象ったエンボス加工されていて、非常に書店で目立ちます(ビジネス書で赤はあんまり見かけないですよね?

関連コンテンツ表示

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

北海道出身で現在福岡に在住の44才 ギターを弾いていてアメリカに留学をしていたこともあるが、いまはしがないサラリーマン ライブに行くのが趣味で、ロック、ポップス、ジャズ、フュージョンなど幅広く見に行く 新し物好きで、ガジェットが好き、読書も好き