診察を受けたあとの不安
家族性大腸腺腫症と診断されたとき、多くの人が感じるのは「これからどうすればいいのか」という不安です。
診察室で医師から病気の説明を受けても、頭の中が真っ白になり、すべてを理解するのは難しいものです。
しかし、その後に待っている 「定期的な検査」 は、将来の健康を守るために欠かせないステップです。
診察はスタートラインに過ぎません。実際に病気と向き合うためには、その後の検査をどう受けるかが重要になります。
家族性大腸腺腫症と検査の関係
家族性大腸腺腫症は、遺伝によって大腸に多数のポリープ(腺腫)ができる病気です。
これらのポリープ一つ一つが、放置すると大腸がんへと進行するリスクがあります。
つまり、検査の目的は「がんを早期に見つけること」ではなく、「がんになる前に予防すること」にあります。
具体的には以下のような検査が行われます。
• 大腸内視鏡検査 ポリープの有無や数、大きさを確認し、その場で切除できる場合もあります。
• 胃や小腸の検査 大腸以外にもポリープができることがあるため、上部消化管や小腸を調べることがあります。
• 遺伝子検査(必要に応じて)
家族への影響を把握するために行われることがあります。
診察を受けた後に検査を継続することは、「病気を早く知る」だけでなく、「病気を防ぐ」ために大きな意味を持っています。
検査を続けることの大切さ
「1回検査して問題なければ大丈夫」と思う人もいるかもしれません。
しかし家族性大腸腺腫症は進行が早く、ポリープが次々にガン化する可能性があります。
したがって、定期的に検査を繰り返すことが必要です。
• 1年に1回は内視鏡検査を受ける
• 年齢や症状に応じて検査内容を追加する
• 家族にも検査を勧める
この「繰り返し」が未来の安心につながります。
検査を受ける心理的なハードル
検査と聞くと、多くの人が「怖い」「つらい」と感じるのではないでしょうか。特に内視鏡検査は、準備や施術に負担を感じる人が多いのも事実です。
私自身も初めて検査を受けるときには大きな不安がありました。
ですが実際に経験してみると、検査によって「今の自分の体の状態が分かる」という安心感の方が強くなりました。
不安はゼロにはなりませんが、知らないまま放置する方が怖いという思いが、検査を受け続ける原動力になっています
正直、検査の怖さ、痛さについては「慣れるしかない」と言いたいところですが、鎮静剤をかけて内視鏡検査をうけれます。
何年か前から鎮静剤の使用を確認されるようになりましたので、私は必ず鎮静剤を使ってもらって検査を受けています
選択肢の一つとして気に留めていただければいいなと思います
鎮静剤を使った後は、自転車や自動車などの運転はNG、検査費用も鎮静剤を使うと3割負担で10,000円前後です鎮静剤を使わなかったら6,000円前後の記憶(最近は鎮静剤をしようしているのであまり正確には覚えていない。。。です
検査を生活の一部にする工夫
検査は一度きりではなく、長く続けるものです。だからこそ、生活に馴染ませる工夫が大切です。
検査を予定表に組み込む 健康診断や仕事の予定と同じように、あらかじめスケジュールに入れておきます。
私は11月には病院に検査予約をしに行ってました。
検査後の楽しみを用意する
「終わったら好きなものを食べる」「映画を見る」など、自分へのご褒美を決めておくと気持ちが軽くなります。
家族への影響と検査
家族性大腸腺腫症は「家族性」という名前の通り、血縁者にも影響する可能性があります。
自分だけでなく、子どもや兄弟姉妹も検査を受けた方がよい場合があります。
まずは1回検査を受けてみて、実際この病気だったとしたら血縁関係のある家族には検査を勧めた方がよいと思います
「検査を受けてよかった」と思える瞬間
私が強く感じたのは、検査を受け続けることで「未来への安心感」が得られるということです。
・ポリープが見つかっても、その場で切除できた
・「今の状態は安定している」と確認できた
・医師と相談しながら次のステップを決められる
こうした一つ一つの経験が、生活に前向きな力を与えてくれます。
まとめ:検査は未来への投資
家族性大腸腺腫症と診察を受けたあとに続く検査は、面倒で不安も伴います。けれども、それは「未来の自分を守るための投資」だと考えています。
・検査は予防のために欠かせない
・定期的に繰り返すことが重要
・家族への検査も大切
・不安を抱えながらも、検査を続けることが安心につながる
病気と共に生きるには、「知る勇気」と「続ける力」が必要です。検査はそのどちらも支えてくれる存在だと思います。
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