2026年本屋大賞ノミネート Audibleのおすすめで出会った「探偵小石は恋しない」。タイトルに隠された伏線に、読み終えるまで気づかなかった

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正直に言います。途中まで、まったく気づきませんでした。
というか、小説を読んでいて伏線に気づくってそんなにないんですけどね。

Audibleで「探偵小石は恋しない」を聴き終えたのは3月14日。聴き始めたのが3月9日なので、6日間で読み切ったことになります。Audibleのアプリが「おすすめ」として表示していなければ、おそらく手に取ることもなかった一冊です。


「探偵小石は恋しない」をAudibleで選んだ理由

きっかけはシンプルで、Audibleアプリのおすすめ欄に出てきたことです。
タイトルに「探偵」とあったので、ミステリーだろうとは思いましたが、内容はほぼ知らないまま聴き始めました。

探偵物と言えば、天久鷹央の推理カルテシリーズを読んでいたのでそれでおすすめされたのかもしれません。
最近は医師が書いている本を結構聞いていますが、探偵物はあまりない記憶です。

事前情報なしで聴き始めるのは、Audibleならではの楽しみ方だと思っています。本屋であれば帯や裏表紙を読んでから買うところを、Audibleではそのまま再生ボタンを押せる。この気軽さが、私が普段選ばないジャンルとの出会いを作ってくれます。


通勤・ジム・ランニング。「ながら聴き」の6日間

この6日間、「探偵小石は恋しない」を聴いていた場所は主に3つです。通勤中、ジムでのトレーニング中、そしてランニング中。

特にランニング中の没入感は独特でした。走りながら話の続きが気になり、気づくといつもより長く走っていた日もあります。ミステリーとの相性がいいのかもしれません。次に何が起きるか気になる展開が続くと、足が止まりにくくなります。


名前に仕掛けがあった。登場人物と、タイトルまで

読み終えてから「やられた」と思いました。

ネット上の感想を調べて初めて気づいたのですが、仕掛けは想像以上に深いところにありました。登場人物の名前が、それぞれ「恋」や「愛」にまつわる意味を持っています。聴いている間、私はストーリーの展開ばかりを追っていたので、名前の意味など考えてもいませんでした。

さらに驚いたのはタイトルです。「探偵小石は恋しない」という言葉は、読み終えた後にもう一度見ると、まったく別の意味に読めます。主人公・小石のフルネームを知った上でタイトルを見ると、「恋しない」という言葉に込められた二重の意味に気づく仕掛けになっています。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、読み終えた後に必ずタイトルを見直してほしい一冊です。

「自分では気づけなかった」という悔しさと、「そういうことだったのか」という爽快感が同時にくる。この感覚はAudibleで聴いていても、紙の本と変わりません。

実際のストーリーは、ああこう繋がるのか。
○の魔力(※伏せ字)ってなんだか悲しいものだな、というのが感想でした。
踏み外したらダメなところを踏みはずす、、、悲しいですね。


読み終えて、著者の他の作品が気になっている

読み終えた直後から、同じ著者の他の作品をAudibleで探しています。「この書き方が好きだ」と感じたとき、次の作品がすぐに探せるのもAudibleの利点です。

気に入った著者の作品をまとめてウィッシュリストに入れておく使い方をしていますが、ここ最近でいちばん「続けて読みたい」と思った作家に出会えました。

ちなみに2026年本屋大賞ノミネートされている作品です。


まとめ:Audibleのおすすめ機能を、もう少し信頼してもいいかもしれない

Audibleのおすすめ欄は、正直これまであまり気にしていませんでした。
Amazonで気になった本がAudibleで聴ける本だったら聴いてみる。
でも今回、おすすめ欄から出会った「探偵小石は恋しない」が6日間で読み終えるほど面白かった。少しの移動時間でもAudibleを聴いたのは久しぶりでした。

アルゴリズムが提案してくる本は、自分では選ばない一冊との出会いをつくってくれることがあります。気になっているけどまだ試していないという方は、一度Audibleのおすすめ欄を開いてみませんか。自分にとって忘れられない一冊と出会うかもしれません。

探偵小石は恋しない: (小学館)
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