2020年10月6日、偉大なギターリストはこの世を去りました。その名はエディー・ヴァン・ヘイレン。 もう5年は経つんですね。このとき世界中のロックギターリストは涙しました。彼に影響を受けていない人はいないじゃんないか、というぐらい影響力がありました。
そして、そのエディー・ヴァン・ヘイレンの息子ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンは、ベーシストとしてヴァン・ヘイレンに参加、今はマンモスというバンドで、ボーカル&ギターリストとして活躍しています。
世界中のロックギターリストに影響を与えたギターリストが父親なんて夢の様な話しだと思いますよね。 どうですか?夢ですよね。 いまの若いギターリストは親がギターを弾いていたので、自然と小さいときからギターを弾く環境に囲まれていた。そしておそらくその親からギターのレッスンを受けていたのではないかなと想像します。
Li-sa-XやNemophilaの葉月、Mary’sBlood・Nemophila・現ソロのSAKIなんかはそうだったのかなーと個人的に思っています。
さて、世界最高のギターリストを父に持った子供ウルフギャングはどうだったのか・・・? どうだったんでしょうか?
エディ・ヴァン・ヘイレンはポール・ギルバートに息子のギターレッスンを頼む
さて、エディーの息子のウルフギャングのインタビューの抜粋です
“My dad was a great guitarist but a terrible guitar teacher – he’d tell you that himself,” Wolfgang reveals to Guitar.com. “He even called Paul Gilbert one time and asked him if he would give me a lesson, and he laughed his ass off.”(「父は素晴らしいギタリストだったが、最悪のギター教師だった——本人もそう認めるよ」とウォルフガングはGuitar.comに明かす。「父は一度ポール・ギルバートに電話して『息子にレッスンしてくれないか』と頼んだことがあるんだが、彼は腹を抱えて笑ったんだ」 )
“That just shows you how he felt about being a teacher,” Wolfgang continues. “And, yeah, he was right. He’d be like, ‘Just do it like this.’ ‘Well, how?!’ You’re at such a different level, you’re just not even thinking in the same way.”「これが父の教師としての自覚を物語っている」とウォルフガングは続ける。「そして確かに父は正しかった。『こうやれ』と言うだけなんだ。『でもどうやって?!』ってなる。レベルが全然違うから、思考回路すら違うんだ」
天才が最高の教師ではない?
確かに天才が最高の教師、ではないという言葉もありますが、まさにそれだったのかもですね。
エディー・ヴァン・ヘイレンは感覚派のギターリストだと思います。テクニックもリズム感も他の人とは違う唯一無二です。エディーはメトロノームを使ってギターを練習していたのか?たぶんしていないのではないかと思います。何気にギターを弾いていてアイデアがどんどん溢れてくるタイプだと思います。 一方ポール・ギルバートは完璧な理論派。そう、Musicians InstituteのG.I.Tで教えていたぐらいですからね。(※そして私の母校でもある)。メトロノームを使って8分音符、16分音符を弾く大切さを説いていますよね。そうギターの先生としてはポール・ギルバートが最高でしょう。
そこで、考えてみてください。 目の前にエディ・ヴァン・ヘイレン、そしてギターレッスンをしてくれるのはポール・ギルバート、いったい前世で幾ら徳を積んだらこのシチュエーションになるんだろ。 いくらお金を積んだら。。。このレッスンを受けられるんだろ。。。
テクニックよりもメロディ
この言葉は、エディーの哲学なんだろうな、と思います。エディーがエディーになったのはテクニックだけじゃなくテクニックとメロディーがハイレベルで融合していたことです。そこら辺にいるギターリストはテクニックは凄いけどメロディは残念な人もいますしね
That doesn’t mean his pop didn’t impart any knowledge to his son. Speaking with MusicRadar last summer, he said the biggest guitar solo lesson he ever got was from his dad, who instilled the need for melody over virtuosity to make them stand out. とはいえ、父が息子に何も教えなかったわけではない。昨年夏にMusicRadarとのインタビューで、彼が受けた最も重要なギターソロの教訓は父からだと語っている。父はテクニックよりもメロディの重要性を教え込み、それこそがソロを際立たせると説いたのだ。
ちなみにエディーはリズム感も桁違いに凄いというのは定説です。
ポール・ギルバートのレッスン
どれくらいポール・ギルバートのギターレッスンを受けていたんでしょうね。 まったくうらやましい限りです。。。
私の人生を変えた1枚