秋の味覚・サンマを100倍美味しく食べる方法
秋といえば、やっぱりサンマ。焼くだけで香ばしい香りが漂い、食卓を一瞬で秋色にしてくれる魚です。
しかし「焼くだけではマンネリ」「上手に焼けない」「脂が落ちすぎる」と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、サンマの定番「塩焼き」から、北海道や東北で愛される「糠サンマ」まで、最高に美味しく食べる方法を紹介します
私の一押しは「糠サンマ」です

まずはここから:新鮮なサンマの見分け方
- 目が澄んでいる(白濁は鮮度低下のサイン)。
- 銀色の光沢が強く、身がふっくらしている。
- 口先が黄色い個体は脂のりが良い傾向。
下処理の基本:腹わたの苦味が苦手なら、切れ込みを入れてやさしく取り除き、流水は短時間。水気はキッチンペーパーでしっかり拭き取ると臭みを抑えられます。
王道「塩焼き」を失敗しない3ステップ
- 振り塩→10〜15分置く:余分な水分と臭みを抜き、皮をパリッと。
- 皮目から中火:フライパン+クッキングシートなら皮5分→裏3〜4分。仕上げ30秒だけ強火で香ばしく。
- 焼き過ぎない:脂が落ちすぎる前に取り出すのがコツ。
器具 | 皮目 | 身側 | 仕上げ |
---|---|---|---|
フライパン | 中火 約5分 | 中火 約3〜4分 | 強火 約30秒 |
魚焼きグリル | 強火 約5分 | 弱火 約5〜6分 | — |
合わせ技:大根おろし+酢じょうゆ、すだち、柚子胡椒の順で味を比べると脂の甘みが際立ちます。
発酵の旨味「糠サンマ」を極める
糠サンマ(ぬかサンマ)は、塩と米ぬかで漬け込み熟成させた保存食。発酵により旨味と香りが凝縮し、白飯・お酒どちらにも合うご飯泥棒です。塩分が強い製品も多いので、味の調整がポイント。
焼く前の準備(塩抜き)
- 濃いめなら冷水に30〜60分浸して塩抜き(途中で一度水替え)。
- 焼く直前に表面の糠は水洗いせずペーパーで優しく拭うと香りが残る。
糠サンマの焼き方
- フライパンに薄く油を敷き、中火でじっくり皮目から。
- 焦げ色がついたら裏返し、弱火〜中火で火を通す。
- 香ばしい香りと皮の弾けが合図。大根おろしを添えると塩味がまろやかに。
アレンジ3選
- お茶漬け:ほぐし身+刻み海苔+熱いほうじ茶。
- 和風ペペロンチーノ:にんにく・鷹の爪・オリーブオイルで軽く炒めてパスタに。
- おにぎり:塩を控えめにして具に入れると冷めても旨い。
保存のコツ:鮮度を保って長く美味しく
- 冷蔵:2日以内。下処理後にペーパーで包み、密閉袋へ。
- 冷凍:2〜3週間。1尾ずつラップ→袋で空気を抜く。
- 解凍:冷蔵庫でゆっくり。ドリップを出さないのが味の鍵。