診断を受けた瞬間の衝撃
「家族性大腸腺腫症です」
この言葉を医師から聞いたとき、正直なところ頭が真っ白になりました。
聞いたこともない病名であり、しかも「遺伝性」という言葉がついている。
自分だけのことではなく、家族にまで関わる病気だと知った瞬間、戸惑いと不安で押しつぶされそうになったのを今でも覚えています。
多くの人にとって病気の診断は突然訪れるものです。
診断を受けたのは高校生のときでした。当時はインターネットは存在していないので自分でしらべることもできず、、、ででした。理解するまでに時間がかかりましたし、まさに目の前が真っ暗になったことを覚えています。
最初に浮かんだのは「なぜ自分が?」
人は予想外のことが起きると「なぜ自分だけ?」と考えてしまいます。
そうはいっても、答えなんてあるはずもなく。。。自問自答を繰り返すだけでした
気持ちを整理するまでに必要だった時間
診断を受けてすぐには前向きになれませんでした。
そりゃそうですよね。
まだ高校生です。しかも当時の認識は「ガンは成人病。40歳過ぎてかかるもの」っていう風に思っていました落ち込んだり、何も手につかなかったりする日も多くありました。
ですが、時間が経つにつれて少しずつ「これは自分の一部として受け入れるしかない」と思えるようになってきました。
大切だったのは、無理にポジティブになろうとしないことです。不安や恐怖を感じるのは自然なこと。それを否定せずに少しずつ整理していくことで、ようやく落ち着きを取り戻せたように思います。
診断を経験して伝えたいこと
この病気を経験して一番伝えたいのは、「知ることは怖いけれど、知らないままの方がもっと怖い」ということです。診断は確かにショックでしたが、もしわからないまま放置していたら…と考えると、知ることの大切さを強く感じます。
残念ながら、この病気は治癒・寛解することはありません
私が診断を受けた1993年頃では、将来的にガンになる可能性が高いというレベルだったようです
その後の研究では将来的に100%ガンになる、との結果がでているようです
診断をきっかけに家族や自分の健康について真剣に考えるようになりました。
定期的な検診を受けること、生活習慣を見直すこと。
それらは病気の有無にかかわらず、誰にとっても大切なことだと思います。
ひょっとしたら生活習慣を見直してもこの家族性大腸腺腫症にとっては何もかわらないかもしれません
でも、生活習慣を見直すことで健康な生活を送れるようなると思います
まとめ:一人で抱え込まない
家族性大腸腺腫症という診断を受けたとき、私は大きな不安を抱えました。
でも前向きに心を切り替えることができました
• 診断の衝撃は大きい
• 情報は医療だけでなく、体験談からも得られる
• 不安を無理に消そうとせず、時間をかけて整理する
これらの気づきは、病気と付き合っていくうえでの大切な一歩でした。
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