難しい病名をかみくだいてみる
「家族性大腸腺腫症」という病気の名前を初めて聞いたとき、きっと多くの人が「えっ?」と思うはずです。
私も診断を受けるまでは聞いたことすらありませんでした。
名前の通り「大腸にポリープ(腺腫)がたくさんできる」「家族性=遺伝性がある」病気です。
医学的な専門用語を並べると難しく感じますが、要するに “遺伝によって大腸にポリープができやすい体質” と考えると少しイメージしやすいのではないでしょうか。
一般的にイメージするのは、ポリープが一つ、多くても2つ3つぐらいだと思いますが、この病気は数百コ単位でポリープが発生しています
その一つ一つのポリープがガン化するという怖い病気なのです
遺伝性の病気ってどういうこと?
「家族性」と名前についている通り、この病気は遺伝が関係しています。
つまり、自分だけでなく親や子ども、兄弟姉妹にも影響する可能性があるのです。
ここがとても特徴的であり、同時に重く感じる部分でもあります
もちろん「遺伝」といっても必ず家族全員がそうなるわけではありません。
ただ、家族の誰かに診断がついた場合には、早めに検査を受けることでリスクを把握できることがあります。
私自身も「家族の病気」という側面を意識するようになってから、健康や検診の大切さを強く感じるようになりました。
大腸ポリープって何?
家族性大腸腺腫症の大きな特徴は、大腸に多数のポリープ(腺腫)ができることです。ポリープ自体は小さな“できもの”のようなものですが、数が多いこと、放置すると大腸がんに進行する可能性が高いことが問題になります。
可能性が高い…というか、最近の研究結果では、100%ガン化することがわかっているようです
私が検査を受けた1993年頃では「ガンになる可能性が高い」という状況でしたが、その後の研究では100%…のようです。
健康診断や人間ドックで「ポリープがあります」と言われても、多くの人は1個か2個程度だと思います。しかし、この病気の場合は数え切れないほどのポリープが見つかることも珍しくありません。だからこそ、定期的な検査や医師のフォローが欠かせないのです。
早期発見が大切な理由
この病気を早めに知ることには大きな意味があります。
なぜなら、「早期発見、早期対応」が可能だからです。
大腸がんは日本人にとても多いがんの一つですが、ポリープの段階で発見できればリスクを下げることができます。
私自身も診断を受けてからは、定期的に検査を受けるようになりました。正直、検査は楽しいものではありません。それでも「知らないで放置するより、知って対処できるほうが安心できる」と感じています。
初めて検査を受けたのは1993年、高校2年生の時でした。
ガンのイメージって40歳を過ぎてのイメージでしたが、まさか高校生の時に将来的にガンになる宣告をうけるとは、夢にも思ってはいませんでした
珍しい病気だからこそ知ってほしい
家族性大腸腺腫症は、一般にはあまり知られていない病気です。
私も自分がそうだとわかるまでは、名前すら耳にしたことがありませんでした。
ですが、実際に経験してみると「もっと多くの人に知ってほしい」と思うようになりました。
なぜなら、知っているだけで命が助かる可能性があるからです。
自分や家族が「もしかして?」と思ったときに、すぐに検査につながれば大きなリスクを避けられるかもしれません。
だからこそ私はこのブログで、自分の経験や考えを少しでも発信していきたいと思っています。<
まとめ:知ることが第一歩
「家族性大腸腺腫症」という言葉は難しく、遠い存在のように聞こえるかもしれません。
けれども、遺伝性である以上、誰にとっても無関係ではありません。
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家族の中で大腸ポリープや大腸がんが多い
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若い年齢で大腸がんになった人がいる
そんな場合は特に注意が必要です。もちろん、これは専門的な診断や医療の話になりますが、「まず知ること」が第一歩になります。
このシリーズでは、診断を受けたときの気持ち、日常生活での工夫、不安との向き合い方など、よりリアルな側面をお伝えしていきます。もし同じように悩んでいる方がいたら、少しでも安心につながれば嬉しいです。
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